若き頃、「BeBoperになってやるー!!」と思いきや、その時から約一年間をチャーリー・パーカー、バド・パウエル、セロニアス・モンクの音源と共に過ごしました。昨今の自分のプレイを客観的に観てみると、ベーシックにバド・パウエルの存在が根付いているのを確信できたりして、1人ほくそ笑んでいます。Bopな日々を過ごす中で、エルモ・ホープを知れた事も大きく、リズムと旋律を分離して考えられるようになりました。中野サンプラザでのソニー・ロリンズには無限大に溢れでるアドリブソロの真髄を魅せられ、インタープレイを重要視するきっかけを与えて貰いました。BeBopのお陰で沢山のアイドルに恵まれたのです。
昨今の話になりますが、去年の10月初旬に実演奏上の致命的な欠点を知りました。その時からYouTubeにて、ミルト・ジャクソン、ゲイリー・バートン、ボビー・ハッチャーソン等、諸々の先進プレイヤーの動画を食い入るように見つめる日々が始まったのです。フォーカスはペダリング、ここまでヴィブラフォンに注目したのは初めてでした。
主にですが、このような時を経て、現在の自分の演奏スタイルがあります。とは言ってもこれから先、まだまだ変化しつづけるでしょう。死ぬまで出来上がるつもりはありません。音楽は生きているからです。
NaoyaTakeda