自身の青春時代なんか月並み中の月並みでして「女性にモテたい」だけで全てを括れてしまうのだから悲しいものです。このように客観的に述べてしまうと、今やそれを克服したかのように思われちゃいそうですが、年を取ると何かと達観してしまうようでして、気にしていない振りが出来るようになっただけなんです。人間なんてそう変わるもんじゃあありません。それでも嫌われる事が自覚する限りでは少なくなってきたように思えています。まぁ、セクハラしなくなったからなぁ、それだけのこってす。
今の稼業に至ってしまった要因は、中学生時代の文化祭における実演奏披露にあります。勿論ヴィブラフォンなど叩いてはおらず、エレキギター少年としてだったわけですが........それがPTAをもひっくるめて喝采をあびてしまったのです。そりゃあ勘違いをしますよぉ~、先生たちまで僕が校内の池に肉食魚のライギョを逃がした事、目を瞑ってくれたりしたのですから。とにかく僕のこれからは女性にモテる人生が始まるなんて思いこんでしまったのです。しかしながら、1カ月も経たぬうちに現実を知ってしまいました。後輩が客席で録音した音源を貸してくれたので、家に持ち帰って聴いてビックリ!!全校女生徒達の黄色い声援に、ステージのど真ん中で偉そうに楽器を奏でていた自分を称賛する声は一つもなかったのです。「せーの、〇〇先輩ーー!!」みたいな声援は僕を完璧にスルーしてましたよ......自室で力一杯の恥じらい、照れくささを覚え、寝込んでしまったのは、いうまでもないっす!!
NaoyaTakeda